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劇場版 II Lost Paradise
項目
あしたも私の素敵な救世主たらんことを / 亜東才蔵(あとう・さいぞう) / 飯沼後援会 / 飯沼誠次朗(いいぬま・せいじろう) / 映画ポスター / AIR KING / 江田首相 / 王様申請 / 鍵束 / 活動履歴 / 既得権益(きとくけんえき) / 却下 / 旧エデンシステム / 9.11 / 黒服 / 軍国主義 / ゴールデンリング / 攻撃性を備えた防御システム
/ サポーター /
JUIZ(ジュイス)
/ JUIZの移送
/ 守護天使 / 詳細ログ / 青春のデフォルト
/ 世間コンピューター
/ 戦後65年 /
セレソン / 相続税100%法案
/ 第3営業部 /
タカ派の首相 /
AKX20000(たきざわあきらこうとうゆうみん) / 手帳 / 内務省 / ニート的精神 / ノブレス携帯 / 被害者最強っしょ? / 東のエデン株式会社 / 東のエデン防衛団 サルベージ対策本部
/ ミサイル事件
/ 物部のミサイル攻撃
/ ヤケクソ / 有効圏外 / ライ麦畑でつかまえて
/ロービングバグ
黒羽が滝沢のJUIZを庇うように指示すると、彼女のJUIZは忠実に(しかも粛々として)黒羽の依頼を受理した。自分がこれから死のうとしているにもかかわらず……。黒羽は滝沢との接触依頼、ジョニーを狩っていない。これまでエレガントに死体を処理してきた黒羽のJUIZは、なんとか黒羽の役に立ちたがっていたようだ。
戦後復興期、運送業からスタートし、巨万の富を築いた大政商。日本のフィクサーと呼ばれる、“昭和の亡霊”。物部によれば、彼こそが携帯ゲームの黒幕・Mr.OUTSIDEで、行き詰まった日本に対して、セレソンを選抜しノブレス携帯を与えることで、この国を劇的に変えようとしたのだという。物部は、亜東才蔵は「すでに死んでしまっている」と発言していたが、彼の12番目のセレソンによる妨害が入ると、亜東才蔵がNo.12のセレソンでサポーターではないかとほのめかしていた。
"ギャフン解散"した江田首相に代わる新たな総理大臣・飯沼誠次朗の後援会事務所。後援会と接触した黒羽は、滞在先のホテルで報告書に目を通し、すでに滝沢が"グラマシー・ホテル"に滞在していることだけは知っていたようだ、とすると、黒羽が飯沼後援会に接触したのは、"グラマシー・ホテル"の情報を後援会から引き出すためだったとも考えられる。なぜ、飯沼後援会は"グラマシー・ホテル"の存在を知っていたのか? 彼の出生の秘密は、次の劇場版で明かされることだろう。
"ギャフン解散"した江田首相に代わり総理大臣になったタカ派の有力議員。首相経験者。静かな老後生活を夫人と共に送ろうとしていた矢先、ミサイル事件後の経済危機を迎える日本の窮状を救うべく、第二次飯沼内閣を発足した。滝沢のJUIZは彼が過労で倒れる半年前から滝沢を飯沼の私生児とする工作を進めていたかに見える。飯沼を過労でダウンさせたのは、JUIZの力なのか? それとも……?
咲はアンジェリカ・フィルムセンターに飾られていた映画ポスターを観て、「滝沢君のシネコンにも飾ってあった」と発言している。記憶を失っても、滝沢が映画のことだけは覚えていたのは、やはり映画に何らかの原風景があるものと推測される。
辻よってプロデュースされた滝沢のシルエットは、"革命"のシンボルとして若者たちの圧倒的な支持を集めた。Tシャツにプリントされたその姿は、ボブ・マーリーやチェ・ゲバラのようだ。AIR KINGとは、撃墜王を意味する言葉だという。
TVシリーズ第五話で「ギャフン」と言って支持率を上げた総理大臣。10発のミサイル攻撃を受けた際には「迂闊」発言が話題を呼んだ。ミサイル攻撃の再発をふせげなかったとして、内閣は総辞職。彼の失言になぞらえ、"ギャフン解散"と言われた。政界フィクサー・亜東才蔵には頭の上がらない人物らしい。ノブレス携帯なるものを配ってミサイル攻撃を容認している亜東には困り顔で、日本を焦土にしかねない彼の暴走を止めるよう物部に一任している。
TVシリーズ第十一話にて、滝沢がJUIZに出した申請「この国の王様にしてくんない?」に付随する一連の詳細ログのこと。この申請は特例のようで、第七話ではセレソン同士の居場所の特定も可能だったにもかかわらず、王様申請は滝沢の捜索は却下されている。その他にも、できないとされていたノブレス携帯の電子マネーが現金化されていた。
TVシリーズ第一話にて、滝沢が潜伏先のアパートから持ち出した鍵束。その中には、豊洲にあるシネコンの鍵と、バイクの鍵が入っていた。ミサイル事件後、警察から釈放される際に渡されたこの鍵束の中には、"グラマシー・ホテル"の鍵も含まれていたようだ。
セレソンがノブレス携帯の電子マネーを使用すると、申請内容、対価として引き落とされた金額、残高が各セレソンに通知される。この活動履歴を手掛かりにセレソン同士がけん制し合うことも。
土地や財力など、ある特定の集団のみが継続して保持していく権利のこと。批判的な意味で用いられることが多い。
セレソンからの申請をJUIZが受け付ける際、基本的には彼女はすべてを受理する。だが、あまりにも荒唐無稽な申請の場合は、却下する場合がある。この際、却下されても必要経費はさし引かれる。
東のエデン株式会社は相慈院大学のサークル活動が母体になっている。まだ在学中の春日は、ひそかに大学内に「東のエデン」の部室を保管し続けていた。そこには、大学内のみで運営していたローカルネットワークの「東のエデン」が眠っている。
2001年9月11日にアメリカに起きた同時多発テロ事件。ハイジャックされた旅客機が世界貿易センタービルや国防省に突っ込み、甚大な被害を及ぼした。
部はAXK20000や東のエデンを公安警察にマーク(盗聴、あるいはロービングバグ)させていた。これは滝沢朗の居場所を特定し、彼をゲームから除外するためだと思われる。
軍事的権力によって国家を管理・運用していこうとする非民主主義的な思想。
滝沢が言ったゴールデンリングは、『ライ麦畑でつかまえて』のラストシーンに登場する。セントラルパークのメリーゴーランドには、このゴールデンリングがついていて、それを取るともう一回乗れるのだという。このメリーゴーランドは実在したが、火災にあって現在はなくなってしまった。
JUIZによって滝沢朗が存在した記録を次々と抹消されていく中で、板津はこれに対抗し、書き変わる前のデータをハッキングによって自身のノートパソコンに転送していた。ところが、板津のハッキングに対しJUIZは攻撃を仕掛けてくる。板津は"まるで攻性の防壁を備えているかのよう"と形容した
ノブレス携帯を正しく使っていない者を消滅させる役割を持つ。熱狂的な応援者であると同時に監視員でもある。12人の中に1人だけ紛れているらしい。セレソンたちはお互いに誰がサポーターか知らない。本来、セレソンとはブラジル代表チームを指す言葉。そういった意味でセレソンは11名であるべきだが、サッカーチームのサポーターを総称して12人目のセレソンとする見方もある。Mr.OUTSIDEがセレソンを12人とし、その中にひとりサポーターを紛れさせたのはこのことによる。残高が0円になった火浦が生きていたことから、サポーターの実在は疑わしくなってきた。セレソン同士を疑心暗鬼にさせ、彼らに義務を遂行させるための方便だったのか……?
各セレソン専属のコンシェルジュ(綜合世話係)。電話越しには女性の声にしか聞こえない。ジュイスが受け付けた依頼内容と残高は各セレソンに通知される。ちなみにJUIZボタンに浮かび上がる印象の文字は「THE ABUSE OF GREATNESS
IS WHEN IT DISJOINS REMORSE FROM POWER」[ジュリアス・シーザー 第二幕第一場]は、[権力の弊害は、権に驕って反省を忘れたときにはじまる]の意。人間なのかどうかは不明だが、セレソンごとにジュイスの応対は異なる。それはセレソンとJUIZの信頼関係が影響しているようだ。
TVシリーズ第10話でJUIZはNo.12によって移送された。その後、JUIZはトレーラーに積載されたまま、延々首都高やループ橋を移動していたようだ。No.12の詳細ログに残されていたガソリン代などから、物部はJUIZがその時間どこを走行するかを計算し、細かに緯度経度を指定してミサイル攻撃をしたようだ。
自分のJUIZが消滅し、ノブレス携帯を使うことができなくなった黒羽は「守護天使でいられなくなった」と発言した。守護天使とは、特定の人間を見守り、導く天使のこと。
活動履歴に付随する記録の一種。セレソンの申請に対し、JUIZがどのように申請を現実のものとすべく手配したかを記録したもの。
滝沢の部屋に向かった咲に対し、大杉は2人が過ごすことになる一夜を想像してもんどりうつていた。そんな彼の姿を板津は、「ニートなる者の青春のデフォルト」と形容した。板津もかつて四畳半に引きこもってもんどりうっていた……。
板津が開発した未来を予想するシミュレーション・プログラム。板津は改良重ねていたようで、劇場版に登場するのは、Ver.2.0。
第2次大戦に於いて、日本が降伏した1945年8月15日以降を指す。2011年は8月15日で戦後66年。"滝沢 朗"の記録がJUIZによって書き換わるまでは、(世間コンピューターによれば)残り48時間。2011年8月15日までに何とかしなければ、"滝沢 朗"はこの世から抹消されてしまう……。ということは、物語は戦後65年の節目が結末ということになる?
Mr.OUTSIDEなる人物によって選ばれた12人の日本代表。セレソンは"何でも願いが叶う"ノブレス携帯を与えられる。「この国を正しき方向に導く」という任務を強制的に課せられ、義務を果たさないセレソンはサポーターによって消滅させられる。
セレソンにはそれぞれ番号が割り振られ、互いをナンバーで呼称している。セレソンに選ばれたものは、本人の自覚があろうがなかろうが、セレソンになるべくして選ばれたという。常日頃から日本に問題意識を持っていた人間がセレソンに選ばれたようだ。官僚、刑事、医者、資産家、連続殺人鬼など選抜範囲は多岐に渡る。それは日本の縮図そのものである。
経済的苦境に立たされた日本に対し、「海外資本から国土を守るため」「貯蓄している熟年層に消費を促すため」という大義名分の下、与党は「相続税法の特例に関する関連法案」、通称「相続税100%法案」を提出した。これは一見理にかなっているように見えるが、既得権を抱える大人たちとそれにすがって食いつぶそうとする若者たち両方を締め上げるという恐ろしい法案だった。辻の発言から、どうやら法案提出の陰では、物部が暗躍しているようだが……?
大杉は大手スポーツメーカーの営業マンとして就職。第3営業部に配属された。別にランクが3番目の営業部という意味ではない。
辻は飯沼誠次朗を"タカ派の首相"と表現した。タカ派とは、武力もやむなしとする強行的な思想の政治家を指すことが多い。ちなみに、ミサイル事件で各地に降り注いだトマホークミサイルが日本に配備されたのは、このタカ派勢力による。
ドバイから帰国した2万人のニートは、セレソンNo.2/辻仁太郎によってプロデュースされ、「AKX20000」としてメジャーデビューした。ツナギを着た彼らは「被害者最強!」と叫びながら一部で人気を集めている。
滝沢が日本の警察官を装ってスーツの内ポケットから取り出したのは、警察手帳ではなく、ただの"手帳"だった……。
各省庁の中でも警察力を統治し、絶大な権力を持つ中央官庁のこと。戦後、日本の民主化で分権化が進み、1947年に内務省は廃止された。
"団塊世代""バブル世代"に代表される、ある世代をひとまとめにした呼称として"ゆとり"だ"ニート"だと揶揄されてきた平澤たちは、度々自分たちを"ニート世代"であると述べていた。「ニートとはひとりひとりが、自発的にはじめたテロ行為である」滝沢にそういわれた板津は、ニートであることに一種の誇りを持っているようだ。
"セレソン"と呼ばれる12人の日本代表だけが持っている特殊な携帯電話。100億円の電子マネーが入っていて、その残高と引きかえにセレソンの願いを叶えてくれる。このノブレス携帯を使って、セレソンは日本を救わなければならない。ノブレス携帯はセレソンごとに色が異なり、12種類のノブレス携帯が存在する。ディスプレイの色もセレソンによって違っている。携帯ディスプレイに流れる文字[nobless oblige]とは聖書に由来する「貴族の義務」。
辻は、"被害者"というコンセプトを見出したことて、それまで興味を示さなかった携帯ゲームに参戦し始める。辻は2万人のニートをプロデュースしながら、日本人に被害者精神を刷り込ませるべく、プロモーション活動を行なっていた。ポスターに書かれた英字の意味は以下の通り。「COMPLAIN ! VICTIM MIND = 訴えろ! 被害者精神」「You are
a victim, too = あなたも被害者!」
画期的な画像検索エンジンと"レイヤー"と呼ばれる書込みが可能な携帯サイト"東のエデン"を運営する会社。大学内でのサークル活動が母体となっている。ミサイル事件によって一躍注目を集めて、企業した。"東のエデン"の画像検索エンジンは強力で、JUIZも流用するほど。
ニューヨークに滝沢を探しに行った咲をサポートしながら、次々に消されていく"滝沢朗"以前の記録をサルベージすべく、社長室内に置かれた対策本部。平澤の書いた達筆な看板(短冊)が飾ってあった。滝沢と咲が出会わなければ、ミサイル攻撃を防げなかった(物部が介入したかもしれないが、彼らは知らない)。「防衛団」にはそんな意味も込められている。
2010年から2011年にかけて頻発したミサイルテロ事件の総称。2010年11月22日(月)に10発のミサイル攻撃を受けたのを皮切りに、2011年2月には11発目となるミサイル攻撃で初の犠牲者を出した。続いて起きた60発のミサイル攻撃では、AIR KINGと呼ばれるミサイルテロの首謀者とみられる男性が確認されたが、その後姿を消している。
物部の履歴によれば、彼がミサイルで狙ったのは以下の通り。1発目のミサイル攻撃:雷電廿六橋、2発目のミサイル攻撃:中央自動車道双葉JCT付近:中央自動車道甲府昭和IC付近。
咲は5月に一度滝沢を探して、彼と出会ったワシントンを訪れている。彼のアパートは焼失していた。TVシリーズで滝沢がパスポートをトースターで焼却していたことを思い出したい。このアパートから逃げる際、滝沢は「トイレまで焼けたら全焼(ヤケクソ)だから、急いで逃げよう」と咲をいざなった。なお、この火事による犠牲者は出なかったようで、第一話で滝沢に部屋の番号を教えた黒人は生きていた。
ノブレス携帯は、本来日本に於けるセレソンたちの活動を支援するものであり、海外はそのセレソンシステムの有効圏外である。だが、難しい申請でなければJUIZはセレソンの申請を受理してくれるようだ。なお、海外にノブレス携帯を持ち出すと、表示が暗くなる。
滝沢と咲が訪れた移動遊園地の看板にはこうあった。『"The
Catcher in The Rye" The 60th Anniversary of Publicication Since 1951 novel
by J.D.Salinger, The Golden Ring Revivers !』2011年は『ライ麦畑でつかまえて』出版60周年である。
携帯電話をハッキングして、所有者の会話を盗聴する技術。FBIはマフィアの検挙に際して、実際にこの"ロービングバグ"を用いた。
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あしたも私の素敵な救世主たらんことを / 亜東才蔵(あとう・さいぞう)
/ 飯沼後援会 / 飯沼誠次朗(いいぬま・せいじろう) / 映画ポスター / AIR KING
/ 江田首相 / 王様申請 / 鍵束 / 活動履歴 / 既得権益(きとくけんえき)
/ 却下 / 旧エデンシステム
/ 9.11 / 黒服 / 軍国主義 / ゴールデンリング
/ 攻撃性を備えた防御システム
/ サポーター /
JUIZ(ジュイス)
/ JUIZの移送
/ 守護天使 / 詳細ログ / 青春のデフォルト
/ 世間コンピューター
/ 戦後65年 /
セレソン / 相続税100%法案
/ 第3営業部 /
タカ派の首相 /
AKX20000(たきざわあきらこうとうゆうみん) / 手帳 / 内務省 / ニート的精神 / ノブレス携帯 / 被害者最強っしょ? / 東のエデン株式会社 / 東のエデン防衛団 サルベージ対策本部
/ ミサイル事件
/ 物部のミサイル攻撃
/ ヤケクソ / 有効圏外 / ライ麦畑でつかまえて
/ロービングバグ